また、画質の違いだけではなく、操作性に関してもソフトの違いがだいぶあります。
【colorista2】
カーブ操作で任意の点は打てません(コントラスト、ハイライト、ミッド、シャドウと大別され、ここの数値を上下させるのみ)。
この点ではだいぶ自由度はない感じで、すなわちそれはカーブなのか?という疑問がありますが・・・
でも、仕上がりはかなりきれいです。カーブで無理して点を打ってかえって汚くなるよりも、ちゃんとハイライトとシャドウの処理をうまくしてくれている印象があります。
対して、
【premiere pro cs5】
任意の点をうつことができ、いわゆるフツーのphotoshopなどの画像処理ソフトと同じ感覚で使えます。
ただし、photoshopなどと違って、プレビュー画面からのカラーピッカー機能がついていないため、結局細かい作業はしにくく、ポイントをドラッグするときに画像の明度の上下幅が大きいです。
例えば、上記のcolorista2によってできたYC波形の形に合わせようとすると、点をいくつも打たないとできません。
カラーピッカー機能があればかなりこの辺は助かるのですが・・・
正直、colorista2はカーブ機能と3-way(shadow、mid、highlight)は実は裏では同じことをしていて、UIだけを変えているのでは?という疑問がありますが、実際はcolorista2の方がすばやくきれいな仕上がりを得ることができます。
というような感じで、同じ32bit浮動小数点処理をうたっていても、実際は仕上がりの画質に差が出ているということは、やはりcolorista2、DavinciResolve、speedgrade、Colorなんかのソフトごとの違いも、ひょっとしたらあるのかもしれないということですかね~。
ただ、それを厳密にはかるには、今回のように同じスコープで比較する必要がありますが、colorista2とpremiereのように同じソフト上でプラグインとして使えるものなら同じスコープで比較できますが、スタンドアロンで動く専用グレーディングソフトとかだと、何を使って比較するかが難しいですね。
例えばフリーではaviutlやavisynthなどで波形表示プラグインなどがありますが、いちいち出力してそれにかけるのも膨大な手間と時間がかかりますし。
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